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現代社会に馴染む

2016/05/26
日記

大して仲の良くない、きっとこれからも仲良くはならないであろう女性に「彼氏に付き合って半年で振られたんだよね、完全に遊ばれたわ」と朝一番に言われた。

“男に遊ばれた”ってセリフを生で聞いたのは初めてかもしれない。
“男に遊ばれた”って言っちゃうの、めちゃくちゃダサくないですか。
向こうの気が向いたときに呼び出されるような都合のいい関係でも、彼女がいるにも関わらず「お前といるときが一番気楽だわ〜」とアホみたいなことを言う男に雑に乳を揉まれても、終電なんてクソ食らえでわざわざ会いに行って上になったり下になったりテキトーに愛を囁き合ったりしても、それらはすべて自分の意志でやったことで、そのときはそれなりに楽しかったんでしょう。
前に誰かが「一方的に遊ばれたんじゃないよ、2人で楽しく遊んだんでしょ」みたいなこと言ってたけれど、ほんとうにその通りだと思う。

ましてや、連絡先を交換して、何度か2人で飲みに行って、告白をしたりされたりして交際が始まって、お互いの誕生日には素敵なお店でちょっとお高めのごはんを食べて、クリスマスにはペアリングをプレゼントし合って、お互いを思って神社にお参りに行って、でもだんだんいろいろ上手くいかなくなって、ケジメをつけようと直接会って別れ話をして、帰りの電車の中で人目も憚らず泣いた、なんてさ、完全に2人で楽しく遊んだやつじゃん。
最初から最後まで楽しかったやつじゃん。
しゃらくせぇ!!!!!

昔のわたしだったら、その話を聞かされた瞬間に激昂し、相手の髪の毛をつかんでコンクリートの上を引き摺り回し、顔面に唾を吐きかけ吸ってた煙草で眉間に根性焼きをかましてたところだったが、最近のわたしは非常に穏やかになったので、デミグラスソースがたっぷりかかったふわふわトロトロの卵のオムライスや、割った瞬間に肉汁が溢れ出てくるアツアツの小籠包を想像して、時間が勝手に過ぎて相手が飽きるのをヘラヘラピヨピヨしながら待てるようになった。

生粋の武闘派種族だったわたしも、ようやく現代社会に馴染めてきた気がする。