大和書房WEB『今日もふたり、スキップで』第9話、AM連載『命に過ぎたる愛なし』第56回が公開されました。
純粋にシャウエッセンが食べたいだけの夜もある

純粋にシャウエッセンが食べたいだけの夜もある

日記

少し前に、その日は夜ごはんをつくるのが面倒で、袋ウインナーをレンチンしただけの写真とともに、夫は「おれマスタードもつけちゃお〜」とニコニコしているのでオールオッケーだと、たまにはこういう日もアリだろう、という内容のツイートをした。
これがまぁ、バズった。

「たまにはこういう日もアリですよね〜!」とか、「いいですね!わたしも晩ごはんそれにしちゃお!」とか、「ウインナーおいしいですよね!」とか。
ごはんをつくるのが面倒だったり、手抜きして楽したっていいじゃんって思ってたり、ウインナーのおいしさに同意した人たちの意見。
そういった意見に対しては、「そうだよね〜いいよね〜」とこちらも楽しい気持ちになる。
そもそも、発信しているわたしは別に共感なんて求めていないが、見ている人は誰かが発信しているものを見て、「自分だけじゃないんだ」「他にもこういう人いるんだ」と共感して安心するものだろう。
それでいいと思う、SNSって本来そういう側面もあるだろうし。

ただ、バズるということは、わたしのことを知らなかった人のところにも届き、それに伴っていろんな意見がわたしのところに来る。
先に書いたような好意的な意見もあるが、そうではないものが多い。
バズった当初は「うるせぇ〜」くらいにしか思ってなかったし、別にわざわざ喧嘩をしたいわけではないので特にこの件に関してはなにも言っていなかった。
これまでも、たとえクソリプが来ようが、わざわざ「あなたがほんとうは幸せに暮らす既婚女性ではなく、孤独なおっさんの妄想だと思ったらつらくなりました、謝ってください」とDMが送られてこようが、会ったこともない奴に「毛深いブス」と言われようが、わたしの伝えたい意図と異なった解釈の仕方をして「幸せに暮らせない人もいるんだから幸せアピールすんな、なんて思いやりがない人間なんだ」と怒られようが、スルーを決め込んでいた。
もともとどこの誰かも知らん人間にどう思われようと何を言われようと、心の底からなんとも思わないタイプだし、ツイッターはウルトラハッピーに使いたいと決めていたこともある。
視野が狭まってケンケンしている人たちと、顔も合わせない状態でまともな会話ができるとは到底思えないしね。
だから今まで通りスルーを決め込むつもりだったんだけど…今回はあまりにも長い。
しつこくてしつこくて、わたしのイライラも一向に沈静化する気配がないし、それをいちいちツイッターに書くのも憚られるので、今回まとめてブログに書くことにした。

「これが晩ごはん?マジで最悪じゃん」みたいな意見に対して。
え?別によくない?何がだめなの?
たぶん、わたしが一人暮らしだったらこんなこと言われなかっただろう。
夫婦二人暮らしだからこその意見なのかもしれない。
でも、これを晩ごはんとして食べることに、わたしも夫も納得してる。
最悪だのなんだの言うやつに無理矢理に食べさせたわけじゃない。

「添加物が多いので体に良くない、ちゃんとした食事をして」みたいな意見に対して。
いいだろ、別に。
もしも、わたしがツイッターに「今日もごはんはこれ!毎日これ食べてるよ!」と365日毎食この写真を載せていたなら「健康大丈夫?」と心配から言いたくなるのもわかる。
でも、わたしはそんなこと一言も言ってない。
たまに外食や中食もあるし、各自で食べることもあるが、基本的にわたしは毎日三食つくってる。
そんな生活の中で、たった一食ウインナーだけの晩ごはんを食べて、死ぬか?
普通にスーパーに食品として売られてるものだぞ?
別に毒を食わせたわけじゃあるまいし。

「仕事で疲れて帰ってきた夫にこんなごはんを出すとは何事か」みたいな意見に対して。
誰がこの日夫は仕事だって言った?
たまたまこのツイートをしたときは平日だったが、日本国民全員が土日祝休みだと思うなよ。
肉体労働で残業して帰ってきたとしたら、きちんと栄養もボリュームもある食事を出したほうがいいのかもしれないが、もしも仕事が休みで16時とかに小腹が空いてカップラーメンを食べていたとしたら、ボリュームのあるごはんを作らなくたっていいだろ。
というか、この日夫が仕事だろうが仕事じゃなかろうがそもそも関係ない。
仕事だったのかもしれないし、仕事じゃなかったかもしれない、って両方の可能性がある時点で、「仕事で疲れて帰ってきた夫に〜」と断定して話すのは変じゃないか?

「宅配弁当とかデリバリー、コンビニで買ったりしなよ」みたいな意見に対して。
ツイッターやってる奴全員が、Uber eatsが当たり前になってる東京に住んでると思うなよ。
世の中には、デリバリー圏内に住んでいない人、宅配弁当が届くのに時間がかかる人だって存在する。
近所にコンビニがないところに住んでる人もいる。
わたしがどれだけ利便性のいいところに住んでいるのかっていうのは、実際関係ない。
先にも言ったが、それをできない理由がある“かもしれない”という時点で、断定した物言いをされる謂われはない。
たとえいろんな選択肢がある場所に住んでいたとしても、心の底から純粋にウインナーだけを食べたい夜だってある。

「こんな女と絶対結婚したくない」みたいな意見に対して。
安心しろ、わたしとお前が結婚することは絶対にないから。

「旦那さんが甘やかしすぎ、だからこいつは調子に乗るんだ」「ニコニコしてるって書いてるけど、旦那さんの本心はわからないよね」「旦那さんは不満に思ってるはず」みたいな意見に対して。
夫がわたしを甘やかすこと、それでわたしが調子に乗ること、なにかあなたに悪影響があるか?
夫は、わたしにして欲しいこと、わたしがやることで嫌だと思うことはきちんと面と向かってわたしに言ってくる。
夫の本心?ニコニコしてるんだから、許容しているんでしょう。
もしも夫が表面的にニコニコしているだけで本心では怒っているのだとしたら、それを言わない夫の問題。
察してちゃんになる方が悪い。

「女なんだからちゃんと旦那のためにごはんをつくれ」みたいな意見に対して。
まだ家事は女がやるべきことって思ってんの?
今、令和だよ?
マジでダサいよ。

「主婦は毎日ごはん支度がたいへんなんだから、旦那さんがごはんをつくればいいのでは?」
よく、夫婦で平等に家事分担を!とか言われてるけど、大枠で何事も決めつけるのはよくないよね。
たしかに、夫婦共働きなのにどちらかだけが家事を全てやっているのは違うと思う。
我が家では、家計の負担の割合や仕事の拘束時間、本人の得意/不得意を考慮して、家事を分担している。
結果的にわたしがごはんをつくる役割になっているが、夫がごはんをつくらないことに一切の不満はない。
夫もわたしがごはんをつくらなかろうが、つくったものがなんであろうが、文句は一つも言わない。
大切なのは、わたしたち夫婦が納得しているということ。
今回わたしが面倒だからとごはんをつくらず、それに対して夫が代わりにつくるということもなく、結果的に晩ごはんウインナーだけになったことに、なんの問題もない。

「子供ができたらどうするの?」みたいな意見に対して。
今、夫婦二人だから問題なくやれていて、子供ができたらそうはいかないことがたくさんあるなんて、誰だってわかってる。
でも、現時点で子供がいないのだから、この暮らしで別にいいだろう。
将来子供ができたら、そのとき自分で考えて夫婦できちんと話し合うのでほっといてくださ〜〜〜〜〜い!

「男の人って、一生懸命つくった和食よりこういうおかずの方が好きですよね…だから作る気なくなっちゃいますよね」
趣味嗜好は人それぞれ。
夫は和食も好きだし、わたしだってウインナー大好きだよ。
男とか女とかの話じゃなくない?

「ウインナーはレンチンできない、ちゃんとボイルしろ」みたいな意見に対して。
シャウエッセンの袋にレンチンのやり方書いてあるよ。
販売元が調理方法のひとつとしてレンチンを提案してるんだから別にいいじゃん。

いろんな批判的な意見がきたあと「こういう批判的なことを言っている人たちがたくさんいましたよ!ひどいですよね!でも気にしないでください!わたしはあなたの味方です!」みたいな意見に対して。
節子…それは味方やない、敵や!!!!
こういうブログを書いているということは、いろんな意見を見ているのは事実としてあるんだけど、わたしがそれを知らないって可能性、マジで考えなかったんか…?
「◯◯ちゃんが、あなたの悪口言ってたよ!でも気にしないでね!」って告げ口してくるのと一緒じゃん。
良いことをしたつもりかもしれないけれど、伝書鳩の鳩ポッポ〜が一番タチ悪いよ。

要するに、今回の件は当事者であるわたしと夫が、互いを尊重し合って納得したうえで、結果的に晩ごはんがウインナーになったってだけの話。
この事実の中で、法に触れただとか、誰かが不当に傷ついただとかがないわけだから、それでいいじゃんって思う。
わたしはTwitterに嘘は書かないって決めているけれど、だからといって全てを書いているわけじゃない、書いていないことももちろんある。
見えている部分だけを全てと思ったり、その人自身の背景を想像できずに決めつけたりしているのであれば、コミュニケーションが成り立つわけがない。
自分が“そう”だからといって、相手も“そう”だと思い込むのほど、恐ろしいことはないし、された側は迷惑でしかない。

あ〜〜〜〜〜スッキリした〜〜〜〜〜!!!
まあまあ腹が立っていたので、これを連載してるエッセイで書こうと思ってプロットを出したら、担当編集さんに「これは…ちょっとテーマにそぐわないので…ブログで昇華していただく方向で…すみません…!」とボツを食らった。
言いにくいことを言わせてしまって、申し訳なかったな。
それにしても、そう考えるとブログって便利だな。

シャウエッセン