恋愛相談やインタビューで、限定的とも取れる質問をされると、(ア〜〜〜これバッサリとぶった切ってほしいんだろうな〜〜〜)と気づく。
いやぁ、毎度毎度…困るぜ…。
「一概には言えないですけど…」「細かく聞かないとなんとも…」「まあ、人それぞれですよね…」と答えながら(相手はこういうの求めてないんだろうな〜〜〜きっとこう答えられても困るよね〜〜〜ごめんね〜〜〜わかってるんだけどさ〜〜〜)と心の中で思う。
でも、これは逃げでもなんでもなく、事実そうだと思う。
決めつけたくないし、否定もしたくない。
だって、他人の人生の責任は取れないからね。
わたしの答えを見て救われる人も中にはいるのかもしれないけれど、それを全て鵜呑みにされても困る。
たとえば、「パートナーが家事をやってくれなくて…」って相談ひとつとってもそうで。
そもそも、それを相手に伝えてるのか伝えていないかによって、話は変わる。
自分の中で(ハァ…自分ばっかり…相手にもやってほしいのに…)って思っているだけで、一切口にせず察してほしがっているのなら、「とりあえず相手に言いましょう」ってなる。
すでに相手に言ってるにもかかわらずしてくれない場合だと、どんな言い方をしてるのかわからないと答えられない。
「おい!お前やれよ!この能無しが!」って言い方と、「ねぇ〜これやってほしいな〜お願い〜」って言い方とでは、印象も違う。
あとさ、状況にもよるよね。
相手がめちゃくちゃ稼いでて、年収1000万とか余裕で超えてて、夫婦にかかるお金はすべて相手持ち、しかも早朝から深夜まで働いてて、週に1回休みがある程度、自分は専業主婦/主夫でパートもしていない、健康面にも不安がない場合。
自分と相手が同等に稼いでいて、生活費はすべて折半、仕事の拘束時間もほぼ同じ場合。
この2つは、かなり状況が違う。
前者の場合は相手に求めるのは酷じゃない?と思うけど、後者の場合は自分一人で請け負う必要ないでしょと思う。
それだけじゃなくて、子供のいる/いない、も関係する。
その子供の人数、性格、健康状態、近くに親など頼れる人がいる、とかも考慮しなくちゃいけない。
家事の種類によっては得意/不得意もあるし、仕事の出勤時間/退勤時間によってもできる家事とできない家事があって当然。
「家事をしなくちゃ!」と思うレベルや、「きちんとやったな!」と満足する度合いも違う。
家庭にどの程度の便利家電があるのか、経済的に外注できるのか、そんなのわたしにはわかんないもの。
ヨソはヨソ、ウチはウチ。
人それぞれ状況が異なるんだから、上に挙げたようなことをぜーーーーーんぶ考慮しなきゃいけない。
不安要素とか、求めることとか、自分ができることとか、全て紙に書き出すなりなんなりして整理しないと。
誰かに「パートナーが家事をやってくれなくて…」とざっくりした質問をして、すっきりする答えをもらえるようなものでもないでしょ〜!と思うよ、心から、マジで。
人それぞれだよ!ほんと!
いやまぁ、一言でバッサリ答えたらきっと相手も助かるし、スッキリするんだろうけどね。
わたしの力不足か…?と思うことがたまにあるけど、(いやいや、これでいいんだよ)と言い聞かせてる。
ということを考えながら、AMの恋愛相談に答えたり、インタビューに答えたりしてる。
本日、AMでの連載『命に過ぎたる愛なし』の第52回が公開されました。
今日はベランダ日和だったね。