シューイチ『食べヨムツアー第6弾』で、アルコ&ピース平子さんに著書『今日もふたり、スキップで~結婚って ‶なんかいい″』をご紹介頂きました!

ハナウタの話

日記

夫はよく、家で鼻歌を歌っている。
それは、竹内まりやの『Plastic Love』だったり、泰葉の『フライデー・チャイナタウン』だったり、くるりの『さよならリグレット』だったり、group_inouの『THERAPY』だったり、Kinki Kidsの『フラワー』だったり、さまざまだ。

いかんせん、わたしは音感がゼロというか、生粋の音痴というか、”耳が雑”というか…雑なのは耳に限った話ではないのだけれど…。
とにかく、たとえ知っている曲だとしても、人の鼻歌を聞いてなんの曲なのかをズバリ言い当てることができない。
そしてなんの曲なのかわからないまま聞いているのは、結構モヤモヤする。

なので、夫がゴキゲンに鼻歌を歌い始めたら、決まって「ねぇ、それなんの曲?」と尋ねていた。
いつもはキリのいいところまで歌ったあと、その曲名を教えてくれるのだが、今回はわたしの質問をひたすら無視して歌い続けるので、「どうして無視するの」「なんの曲か教えて」「そうやって無視するの、よくないんだよ」としつこく聞き続けていたら、ついに怒られた。

「どうして気持ちよく歌ってるのに途中で止めるの!」

いや、だって気になるじゃん。
なんの曲かわからないまま聴き続けるの、結構しんどいんだよ。
教えてくれたら、あ~あの曲か!知ってる知ってる!とスッキリできるのに。

「おれは歌いたくて歌っているのに、君が曲名を聞いてそれに答えると、歌うのをやめる羽目になるじゃないか!」
「じゃあ鼻歌を歌いたいときは、最初に曲名を言ってから歌ってよ!そしたらあなたは最後まで歌い切れるし、わたしもモヤモヤしないで最後まで聴き続けられるじゃん!」
「なんでだよ!最初の曲名を告げてから歌うの絶対に変でしょ!」

たしかに、「歌います、和田アキ子で『古い日記』」って言ってから歌い出すの、めちゃくちゃ変だ。
めちゃくちゃ変だけど、そういう生活はめちゃくちゃ楽しいとも思う。
前口上ありきの鼻歌、結構よくない?

自分ができないことを相手に強いるのはよくないので、まずは自らそれを当たり前にやれるようにならなければ。

それでは聴いてください、少年隊で『仮面舞踏会』。